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――――異人屋敷に踏み込んだら二度と戻れないかも知れないが、
そこではまだ見たこともない光眩い色玻璃とかいうものが天窓いっぱいに嵌めこんであるそうな。
そんな怯惰と憧憬の間を行ったり来たり、
振り子のように揺れてばかりいたのが私たちの世代である。――――




久世光彦著、「昭和幻燈館」です。
一九八七年一二月五日初版発行。
発刊が今から遡ること二十年近く。
更に遡って、この本に書かれているのは、作者が少年であったころ、詰まり「戦中・戦後」の克明な「昭和史」です。
「あの年の夏は、いやに空が澄んで青かった。」と言う言葉を、実体験から吐き出せる世代の描く昭和譚の、何と美しいことか。


全一六編の短編です。
小説ではありません。著者の“宝物”の“蒐集(コレクション)”とでも言えば良いかも知れません。
その“宝物”とは、
例えば、或る少年の日に出逢った人攫いから嗅ぎ取った官能の匂い。
例えば、或る少年の日に街角にひっそりと棲んでいた「狂女」。
例えば、線路に飛び込んで夭折した美しい少女作家。
例えば、厳格な父親を彩る軍服のエロティシズム。
現在の日本ではとんとお目にかかれぬ仄暗い「日本の美しさ」。
日本人だったら誰しも服の袖にでもこっそり隠し持っている「暗い」モノへの憧憬、その憧憬の対象が昭和初期には凝縮されていたように思います。


一番印象的だったのが、「狂人」についての論。
横溝正史、江戸川乱歩、三島由紀夫に谷川俊太郎その他、
彼ら昭和の作家が描く「狂人」は、静かで悩ましくて文字通り狂おしくて、何処かしら甘やかです。
彼ら昭和の作家が描く「狂女」は、濃艶な匂いを感じさせる紅玉です。
戦後奇麗に均された街の中で「優しく」監禁されたそれらの狂おしい人々は、今になって歪んだ形で街へと徘徊を始めたのでしょうか。
昭和時代の書物に登場する愛すべき狂人たちは、現在の書物に氾濫する狂人とは似ても似つかないように思えます。
四方を真っ白な壁に囲まれ矯正器具を嵌められながら生きている「狂人」は、乱歩の描く湿った空気と暗い魂を持つ狂人とは根本的に違うのです。

―――とまあこれは私の感想ですが(笑)


奇麗なものを求めて何が悪いんだってなもんです。
連れ添って死に向かう男二人に垣間見る青い炎のような美、
確信犯の纏う凍り付くほどの軍服の艶、
貴族少女のまま死んで行った老婆の凄惨な恍惚、
美しいものはあの時代に溢れていました。
モラルと中途半端な奇麗事主義で押さえ付けられ廃れた、ある意味では“歪んだ”美が、この本には詰まっています。

きっと、美しい時代を経験したくて経験出来なかった人にとってのバイブルになると思います。


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A-ba,naa-nga MAPO



TBS系ドキュメント『神々の詩』のテーマ・ソングで話題を呼んでいる姫神の17年間の活動を編集した2枚組。シンセサイザーと日本人の叙情・郷愁を結びつけ,さらに大自然の恵みから縄文時代への憧情とイマジネーション豊かな音世界を伝えてくれる。
内容(「CDジャーナル」データベースより)




幻想水滸伝?でも活躍している、姫神こと星吉昭氏のベストアルバムです。
歌詞の無い、所謂「サウンドトラック」なのですが、
日本人であるか、音楽が好きであるか、坂本龍一氏・喜多郎氏の曲が好きである人は必聴です……!
聴かなきゃ損でしょうこれは!
古い古い時代の、自然と一体化して生きていた頃の、
時の流れを体で感じていた頃の、そんな日本人の遠い記憶を揺さぶってくれます。



ディスク: 1
1.奥の細道  2.春風祭-遠野物語への旅
3.杜     4.遠い日、風はあおあお
5.光の日々  6.夕凪の賦
7.大地炎ゆ  8.青らむ雪のうつろの中へ
9.陽(ひ)   10.翼
11.つり鐘草は朝の鐘を高く鳴らし  12.風、大循環に
13.風と星と青原と   14.十三の砂山 -雁供養-



ディスク: 2
1.山の神  2.雪
3.琥珀伝説 4.風の大地
5.風祭り  6.祭り神
7.祈り遥か 8.この草原の光を
9.神々の詩 10.浄土曼陀羅





確かこのCDは、私がブームに乗せられてケルト文化に傾倒していた頃に、新★堂で視聴して衝動買いしてしまった物だと記憶しています。
私はテレビを見ない人種なので、姫神の存在も、ちょっとした姫神ブームが過去起こったことも全く知らなかったのですが、ヘッドフォン越しに初めて“神々の詩”、“浄土曼荼羅”を続けて聴いた時背筋が凍りました。
変な意味で「凍った」んじゃなくて、あまりの神々しさに凍ったって言いますか、久しく忘れかけてた畏怖の感情を呼び起こされてしまった訳です。
自然界のもの全てに神が宿るとした古代日本人の、外界に対する純粋な畏敬、陽を崇め雨を敬い、風に追われて雪を恐れた、そんな感情にはさっぱり覚えもない私ですが、不思議とこのCDを聴いていると自分の中に眠っていた郷愁が目覚め出すような、ざわざわした感覚に襲われます。
シンセサイザーで表現される日本人の郷愁、って言うと矛盾してるように感じるかも知れませんが、そんなことは全くと言って良いほど無いです。寧ろこの電子音特有の無機質さが物悲しさを増幅しています。

全曲オススメですが、特に“奥の細道”“雪”“神々の詩”“浄土曼荼羅”を推します。
浄土曼荼羅なんて、聴いた後に泣いてしまいました。
歌詞じゃなくて歌唱じゃなくて、無機質な電子音で泣かせられるとは思って居なかったので目から鱗でした。
最近良いサウンドトラック聴いてないなーと思ったら、是非。
荘厳で壮大な世界観に圧倒されて下さい。

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回る世界の果てで君が泣いている



箇条書きで人格ラヂオを表すなら。
切ない。温かい。メルヘン。ダーク。ノスタルジック。そんな所です。
初めて人格ラヂオの「ネジマキドリ」を聴いてから早一年経ちます。
あの時は単に「へぇー良い曲作るなぁ」くらいにしか思ってませんでした。ここまでハマるなんて想定外も想定外、やっぱりアーティストは一曲だけで判断してはならないなと肝に銘じた次第であります(笑)
ヴィジュアル系に分類されてるみたいですが、結構万人向けの声とメロディであると思います。
私はハスキーな歌声に一発K.Oでした。

先に書きましたが、曲調は何処となくノスタルジック。純日本風って言うのかな。別に日本風なメロディを使ってるとかそう言う訳じゃないんですけど。雰囲気が大正昭和の古き良き時代って感じなんですよ。
それでいてメルヘン。不思議な世界観を持った人たちです。
ただ、歌詞が仄暗いので、暗いのが嫌いな方は注意です。
とは言ってもただ暗いだけじゃなくて、奇麗な暗さです。暗いって言うよりも「昏い」ですかね。
この方達の言語センスにはいつも驚かされっぱなしです……。


01>>崩壊した街 支配されない場所
02>>再生の朝
03>>お人形さん
04>>溺愛
05>>午後の落下
06>>暗い春
07>>ネジマキドリ
08>>勿忘草
10>>体温
11>>食
12>>生命
13>>回路



03>>お人形さん

「埃まみれの人形 忘れられた人形
今日も亡き少女を 待ち続ける」


前奏から「おおおお人形さん!」って感じの曲です(え?)
一言で言ってしまえば“ダークメルヘン”。
電子音の乱舞が、物悲しさに拍車を掛けます……。


04>>溺愛

「私が解けるのを見る頃には
彼方はもう「動けない」」


私が人格ラヂオに真っ逆様に落ちた要因。
そして人格さんの言語センスに度肝を抜かれた記念すべき一作。
「この愛くるしい浴室で溺れるのは私だけ」
「彼方は指すら潤うことが出来ないでしょう」
絶妙です。「溺愛」と言うタイトルも最高。
サビの、和音なのか不協和音なのか微妙に解らないハモりも最高です。
音質が悪いとか言ったら駄目です。それこそが堪え難い魅力なんです……!(いや本当に)


07>>ネジマキドリ

「悲しまないでね、今度は僕がネジを巻くから。」

誰に聞かせても良い曲と言う評価が返ってくる凄い曲。
人格ラヂオの曲の中で初めて聴いた所為か、この曲のイメージである「メルヘン」が私の中での人格さんのイメージになってます。
多分一回聴いたら頭から離れなくなります。


人格ラヂオを今から聴くなら断然この「証拠」をオススメしますが、
私としてはマキシシングル「遊歩道」を激プッシュいたします。新作「姥捨て山」も泣かせてくれます。


テーマ:ヴィジュアル - ジャンル:音楽

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「君は鳥のような匂いがするね」
「それはぼくの猫が鳥を食べたからだよ」



ここに扱われている薔薇は、おおむね狂気と死との彩りであって、その香りは苦く、色彩はむしろ幻覚に近い。薔薇への偏愛がいざなう、神秘にみちた薔薇園の迷宮…秘密の花園では少年も私もこの世のものではなくなり、牧神や聖女は現実となる…妖しく甘美な色彩と芳香にひそむ死と幻想と耽美の世界に仕掛けられた薔薇の罠。名作『虚無への供物』の作者の、薔薇ミステリー集大成。妖しく薫る12の薔薇奇譚。
(「BOOK」データベースより)




表紙の画像を探したのですが何処にも無かったので、携帯で撮った画像で失礼します(笑)

虚無への供物もまだ読んでないのにこっちから読むと言うのもどうしたもんかと思ったのですが、読んでしまいました。
中井英夫・「薔薇への供物」です。
この方の著書「虚無への供物」は、「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」と合わせて三大奇書(「匣の中の失楽」も加えて四大奇書とも)と評されています。
三大奇書たる「虚無への供物」や泉鏡花賞を受賞した「悪夢の骨牌(カルタ)」は皆知っていても、「薔薇への供物」は知らないんじゃないかと思われます。今しがた調べて来たところ、中井英夫は晩年年収40?50万と言う極貧生活を送っていたそうなので、晩年期に発刊されたこの本もそれほどは売れなかっただろうからです。
とは言ってもこの「薔薇への供物」は、他の作品にも収録されている短編を選ってきたようなものなので、有名と言えば有名なのかも知れません。とにかく、薔薇の香気が満ち満ちています。それこそ噎せそうなくらいに。


薔薇をあしらった全12編の短編集であるこの本ですが、その中から気に入った作品を一つさわりだけ紹介しようと思います。

類を見ぬほどの善政を行うと評判の領主、エグジール侯は、非常な美貌を持つと宣伝されながらも人前に出ることを極端に嫌い、常にドミ・マスクを身に付け、側近以外の者は誰も近くに寄せ付けなかった。
そんな候の秘かな愉しみは、男女の裸体を蔓薔薇に括り付け、その棘が彼らの肌を切り裂くのを見ながら宴を催すと言う何とも変態的なものらしかった。
薔薇の贄になる男女は、途中で失神したり醜態を晒したりせぬようあらかじめ厳しい訓練を受けてから城へ上る。セレストと呼ばれる牧童頭の所へ訓練を受けに来た青年、ジュペールもまた、そうした薔薇の贄となるために選ばれた一人であった。
セレストは、最初こそ自分の所へ来たのが美しい女で無い事に落胆したが、調教を続ける内に此の美しい青年が自分に奉仕すると言う事実に段々とむず痒い興奮を覚えて行く。
青年は飽くまでセレストに従順で、逆らったりする素振りは見せなかったが、彼の持つ澄んだ瞳と優雅さは褪せることが無かった。
気の向くままに調教を仕掛け、鞭打ち、唾を吐き掛けまでしたのに、セレストは此の優雅な青年が逆に自分の主になりかけているのを悟る。

「薔薇の縛め」と題されたこの作品ですが、読み終わった瞬間快哉を叫びました。
“こう云うのを待ってたよ!”と言う喜びと、“何処かで見たことのある情景だなあ”と言う既視感とが交じり合って何とも言えない精神状態に陥ったのを覚えています。
実はこのジュペールこそがエグジール侯その人であり、後日城に呼ばれたセレストがそれに気付き慄く、と言う美味しいオチが付いているのですが、変態的な宴を催していると噂されているその人が薔薇の贄として調教されにくる辺り、そんな宴は端から無いような気もして来るし、エグジール侯の持つマゾヒスティックな性癖だけが浮き彫りになってくるような気もしてしまいます。単なる牧童頭であるセレストのサディスティックな性癖とばっちり合致して、どうにもこうにも美味しい話でした。下克上と言うかなんと言うか精神的リバと言うか、えーっと言葉の意味が解らない方は読み飛ばして下さい(笑)
とにかくご馳走様でした(笑)


他にも「薔薇の獄」、「呼び名」などなど、思わず頬が緩んでしまうような耽美な作品が目白押しです。

段々とレビューが同性愛好きな方向けになってきてますが、元々そう言うスタンスでやってるので最早弁明はしません(笑)


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あなた様のお名前のみ呼び続け申候



密室状態での恋人の死に始まり、その調査を依頼した素人探偵まで、衆人環視のもとで殺された蓑浦は、彼に不思議な友情を捧げる親友諸戸とともに、事件の真相を追って南紀の孤島へ向かうことになった。だが、そこで2人を待っていたのは、言語に絶する地獄図の世界であった…!『パノラマ島奇談』や『陰獣』と並ぶ、江戸川乱歩の長編代表作。
(「BOOK」データベースより)




知る人ぞ知る(笑)濃厚なゲイ小説推理小説。
「えっ、乱歩がゲイ小説?」ってその通り、ミーハーな私は今まで乱歩なんて「吸血鬼」くらいしか読んだこと無かったのに、その響きに引かれて此れを読みました。結果乱歩の術中に落ちましたけどね。作者が本物なので、表現が生々しい鮮やかで、引き込まれる引き込まれる。余りに熱中して読んでいたため電車降り損ねかけました。危ない。
耽美小説と言うジャンルは本当に最近読み始めたジャンルでありまして、それまで私は“ミステリ”ばかり読んでいました。それがこう……なんと言えば良いのか、ミステリと耽美小説が融合するとこうまでに香しくなるのかと思って唖然です。詰まる所、同性愛って美しいんですよね。


「BOOK」データベースでは「不思議な友情を捧げる親友諸戸」って書いてありますが、諸戸はそんなんじゃないですよ(笑)
不思議な友情って言うか狂おしいくらいの愛情って言うか。
とにかく、少年のような美貌を持った主人公蓑浦に美青年諸戸が求愛を重ねる様は息が詰まるほどです。諸戸に押し倒された時の蓑浦の独白、暗闇の中で交わされる熱っぽい会話、多分読めば解ると思うので詳しくは書きませんが、ぞくぞくしますね(腐)「僕を軽蔑しないでくれたまえ」と言う諸戸の台詞には、滑稽で笑みが零れるのと同時にリアルな生臭さも感じます。これらの表現の生々しさは、本物にしか書けないと思うんですよ。いやはや。
そりゃ勿論、ここまで大衆に支持されているからにはストーリーも申し分なく面白いんですが、でもやっぱりこの小説の魅力って言うのは蓑浦と諸戸の人間関係だと思うんですよね。設定は心底生唾モノだし、その設定が無ければこの二人の関係も際立たなかったとは思いますが、ぶっちゃけて言うとですね、主線はまごうことなくそれだと思うんですよ。乱歩自身が「諸戸が同性愛者である必然性はない」なんて良く解らない言い訳してますが、主線は二人の人間関係にあって、その他がそれを際立たせるエッセンスになっているとしか私には思えなかった。
「吸血鬼」を読んだ時にも感じたこと。それは、「乱歩は官能小説作家になればいいんじゃないか」ってことです。
推理小説にこだわって少年探偵団なんか書くより、こういったモノを一つでも多く送り出して欲しかった。
とか言うと乱歩ファンの方は怒るかもしれないですが……。

以下更に乱歩ファンに怒られそうなことを書くので反転しておきます。笑

友人と話していたのが、これは乱歩の壮大な「夢小説」なのではないかと言うことです。笑
夢小説と言うのは、まあ漫画だとかアニメだとかドラマだとかの好きなキャラクターと架空の主人公の恋愛物語を、名前変換機能を使って主人公のところに自分の名前を当て嵌めて読むと言うものです。
その友人とは更に酷いことに三島は日本のナチ萌同人作家第一号であるとかそう言う話もしたりするのですが、まあ何と言うかこの「孤島の鬼」と言う作品は非常にドリーミーではあると思います。しかしそれは良いんですがそうだとすると諸戸と蓑浦どっちが乱歩ですかね?と、邪推はここら辺にして先に進みますが。笑



冷やかし半分で読んでいたこの小説でしたが、最後の最後、最後の一行で魂を抜かれました。久々に本を読んで感動した。
苦しいくらいの余韻を味わいたくなったら是非。
でも乱歩作品で最初に此れを読んでしまったとしたら、それはそれで不幸かもしれないです。
多分此れを読んでしまったら、生半可な作品じゃもう感動出来ない(笑)
とっておきにしておくのも良いかもしれません。


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